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インド人が毎日カレーを食べ続けられる本当の理由

「カレー」は私たちにとって身近な料理である。 専門店やチェーン店が溢れていることから日本人のほとんどが好きな料理と言っていいだろう。 本当に大好きな人なら毎日食べても苦にならないと思うが、そうでない人は飽きてしまうのがオチだ。 しかし、本場であるインドでは毎日カレーを食べている人がほとんど。 そこで、今回はなぜインド人が毎日カレーを食べ続けることができるのか、詳しく説明する。

インド人が毎日カレーを食べるって本当?

カレーの本場であるインドでは、毎日食べている人が多いという。 実際、インドに旅行した友人に真相を尋ねてみたところインド人は本当に毎食カレー味の料理を食べていたと語っていた。 「よく飽きないなあ」と思ってしまうが、日本人でもインド人と似たような食事をしている。 例えば、日本のご飯「和食」において必要不可欠な「お味噌汁」。 基本的にお味噌汁を毎日食べても飽きない人は多いのではないだろうか。今日は豆腐入りのお味噌汁、次の日はわかめ入り、さらに次の日はじゃがいも入りなど具を変えてお味噌汁を毎日食べている人もいるはず。 また、お味噌汁だけでなく「漬け物」も同じことが言える。漬け物でもさまざまな種類があり、日本人にとってはご飯のお供として欠かせない。毎食食べている人は多いだろう。 このように、日本人でも食べて飽きない料理はある。 つまり、インド人におけるカレーは日本人のお味噌汁と似たような感覚。インド人にとっては主食に近い、食事には必要不可欠な存在になるのだ。 日本人にとってお味噌汁のように考えればインド人が毎日食べるのも理解できるのではないだろうか。 このように、自分たちの食生活に置き換えてみると理解しやすくなる。

香辛料を使った料理=カレーの概念

インド人が毎日カレーを食べる理由は主に‟インドの食文化”にある。 インド人にとってスパイス、香辛料はとても大切なものであり、インドの食文化において香辛料を使った料理はすべて「カレー」としてみなされるのだ。 また、インドの国土自体がとても暑い土地なので香辛料が欠かせない存在になった。 このようにインド独特の食文化があるからこそ、日本の定義とはまったく違うものになっている。 また、インド人にとって香辛料を使った料理、つまり「香辛料+煮込み」と言う工程があればすべてがカレーになるのだ。 日本人から見ると毎日食べているように見えるが、インド人はカレーを毎日食べているとは微塵も思っていない。 だからこそ、インドにはさまざまな種類のカレーがある。 決して毎日同じ種類を食べているわけではなく、それぞれ日によって違う種類を食べているのだ。 つまり、インド人は毎日「カレー」を食べているわけではない。毎日違う「スパイス料理」を食べているのだ。 そうすれば今まで勘違いしていた考え方も変わるはず。 ちなみに、インドにおいて家庭料理と言われているのは「豆」を利用したスパイス料理。日本に比べてインドの豆は非常に幅広く、主食になっているのだ。 インドではヒンドゥ教が主流になっておりさまざまな行事を開催している。中には肉を一切食べてはいけない日などもあるため、ベジタリアンの人も多い。 お肉を食べてはいけない日は豆や野菜を使ったスパイス料理を食している。 だからこそ、豆を使った料理も多いのだ。 ぜひ近くのインド料理店などで豆のスパイス料理をチェックしてほしい。 また、インドの食材を扱っているお店に行けば豊富な豆の種類に圧倒されるだろう。 このように、私たちはインドの食文化・風習について学ぶ必要がある。この機会に本や雑誌などで学んでみてはいかがだろうか。

毎日食べ続けることに苦はないのか?

先述したとおり、インド人において「スパイス料理」はとても身近なもの。 しかし、毎日食べ続けることに苦はないのだろうか。 正直に言うと、インド人は毎日スパイス料理・カレーを食べ続けても決してストレスを感じない。インド人の中には日本に来てもスパイス料理ばかり食べている人もいる。 なぜ苦にならないのだろうか。 その理由はインド人から見た香辛料は日本人にとっての「醤油」と同じだから。 日本人の食文化において「醤油」は必要不可欠な調味料。煮込みはもちろん、和食には必ず醤油が入っている。 醤油が入っていても日本人にとって煮物と焼き物、鍋料理はそれぞれ違う料理だ。まさにインド人における「スパイス」「カレー」も同じ感覚になる。 ある人はインド人の友人が日本にやってきたとき「なぜ日本に来てまでカレーを食べるのか」と聞いた。 そこで、相手は「日本人は海外旅行をしても醤油を持参して何でもかんでも醤油を料理にかけて食べる。それと同じだ」と答えたと言う。   このように、なぜ毎日食べるのか疑問を投げかける前に自分たちの食文化をきちんと見直さなければならない。そして、相手の国における風習や食文化も確認しよう。 本人にとって料理はどのような存在になるのか本質を理解しようとすれば、毎日カレーを食べる本当の理由がわかるもの。 この機会にさまざまな国の食文化を知るととても面白い。インド料理はもちろん、身近なフランス料理やイタリア料理など食文化を把握した上で料理を食べてみてはいかがだろうか。 その国の食文化には深い歴史があり、宗教や習慣なども密接に関係している。日本の食文化はもちろん、いろいろな国の食文化を知るのはとても大切なこと。 新しい発見をしてより一層料理が楽しめるに違いない。